top of page

​浄土宗について

 観音寺は浄土宗という宗派に属しております。

「浄土宗に教えはどのようなものですか?」

という問いをよく聞かれます。

「端的に言わせていただけるならば浄土宗は極楽浄土に往くと説く宗派です」

とお答えします。よくある反応は

「え?仏教徒はみんな極楽浄土にいくんじゃないんですか」

というものです。

死後に極楽浄土に往生すると説くのは法然上人の教えの流れを汲む宗派のみ(浄土宗・浄土真宗など)になります。他の宗派は極楽に往くことを目的にしていません。それは各宗派の仏壇を見ればよくわかります。

「じゃあ他の宗派は死後はどこにいくの?」という反応がよく返ってきますが

「その辺は専門ではないのでスマホでAIに聞いてください」とお答えします。

ものの2秒でAIが教えてくださいます。

多くの日本人が「仏教徒は死後はみな極楽浄土に往くもの」と考えておりますが、仏教史から見るとそれはかなり変わった教えになります。平安時代末期に登場した法然上人によって、阿弥陀という仏様に注目が集まり、極楽浄土・南無阿弥陀仏と唱える念仏の教えも広まっていきます。

同じ目的を持つ仏教でも「極楽浄土に往く・往かない」という違いで、葬儀・中陰・法事の捉え方が大きく変わっていきます。

浄土宗は先立った人は極楽浄土にいらっしゃることが大前提で話を進めていきます。

そこから私たちができることは何か、どのように極楽浄土や阿弥陀仏にお心を寄せていくか、浄土宗は法然上人の教えから逸脱しないよう、僧侶の勝手な拡大解釈をしないように話をしていきます。

法然上人の教えは実にシンプルで、南無阿弥陀仏と臨終にお唱えすると阿弥陀さま達がお迎えに来てくれて、極楽浄土に往くことができる、というものです。

親孝行などをしないといけない倫理観や、伝統的な仏教の行事を特に必要としていません。

お念仏の功徳は「極楽往生のみ」です。

お念仏したらこの世で幸せになれるとか、悩みがなくなるとか、いいことが起こるというものではありません。

このとてもシンプルな教えの中に、大きな安心があります。

ご縁にて次の世代にも説明できる教えを共有できることを楽しみしております。

観音寺住職 大田春光 

​​

​浄土宗 田中山獅子谷 観音寺

©2023 kannonji

bottom of page